コンポストトイレの仕組みを知ってトラブルなく快適な暮らし
コンポストトイレをうまく使いこなせば毎日が、快適になります。便、尿を見たり、取り扱ったりするのは避けたいものですが、健康面からも状態を確認することは大切です。また、人の場合と同じように、便がトイレの中でどのようにコンポスト化されているか知ることも大事です。水洗トイレの場合、流してしまえばもう大丈ですが、コンポストトイレの場合、コンポストの状態、尿の貯まり具合など、定期的に確認しないとトラブルにつながります。
取り扱い方法について
電気を使わないコンポストトイレは、撹拌槽に便だけを入れて、おがくずなどのコンポスト基材で処理します。尿や水が入るとコンポストが水分過多になり撹拌できなくなります。定期的に撹拌槽のコンポストの状態を把握する必要があります。
用を足すときは
左手側のバーを引き上げ、便器底の扉を開け、用を足します。
また、使用後のトイレットペーパーを撹拌槽に入れることの是非ですが、無漂白の紙なら微生物に影響がないので、入れても大丈夫です。しかし、紙が増えてくると撹拌する際、回すのが重たくなります。様子を見て投下の判断をしてください。
使用後は
用を足した後は、バーを戻し、扉を閉めます。小便をされるときは扉が閉まっているか確認し用を足して下さい。開けたまま小便をされると撹拌槽に入り、コンポストが水分過多になります。
ハンドルで撹拌します
1,2回、ハンドルを回し、コンポスト基材を撹拌します。便がコンポストで見えなくなる程度で十分です。
気温にもよりますが、便は2,3日で分解、消失します。
撹拌は便がコンポスト基材に埋まる程度で十分です。
尿が撹拌槽に入りトラブルが発生することもあります
コンポスト基材は適度な湿り気が必要です。しかし、水分過多になり基材がペースト状になると撹拌できなくなります。多くの原因は、男性が立ったまま小便をされることで尿が便器底の扉の隙間から撹拌槽に入り、コンポスト基材が水分過多になります。また、ウォシュレット便座を使用され、洗浄水の勢いが強いため隙間から入ることもあります。水分過多と思われる場合、ウォシュレットの使用を控えるか、水量を弱くしてお使いください。
便器の形状
小便をされる際は、便座から便器底の扉までの間が浅いため、男性も座って用を足してください。
小便の後は
使用後は、コッポ1杯の水を便器にかけ排水口に流してください。尿の臭い成分が便器に付くと被膜に付着しなかなか取れなくなります。小便の後、少量の水を便器に掛けて尿を流して下さい。
※少量の水分が撹拌槽に入るのは大丈夫ですが、コンポスト基材が水分過多にならないよう注意して下さい。
コンポストトイレの使用に際しての注意事項は
防虫対策
ハエ等の虫が入る可能性があります。うじがわかないよう無農薬の忌避剤を入れる等、対策をお願いします。
寒さ対策
気温が低下すれば、微生物の活性が落ち、分解が進まなくなります。撹拌槽が冷えないようトイレ全体をプチプチなどの保温材で覆ってください。昼間でも、気温が4,5度以下が続くようなら寒冷仕様として保温マットを撹拌槽の下に入れ加温してください。促進剤を多めに入れるのも効果があります。
コンポストの状態をチェック
温水洗浄便座を使用すると、少量の水は撹拌槽に入ります。コンポスト基材が水分過多、ペースト状態になればコンポスト化できなくなります。ときどき撹拌槽のコンポストをチェックし、水分過多にならないよう注意してください。温水洗浄便座の水量を小さくし、使用時間も短くしてください。
メンテナンス
汚れた場合、水洗いで、取れない場合は中性洗剤を使うなど、サンポール等の塩素系の洗剤は使用しないでください。また、定期的に各パーツを分解し、点検してください。水洗い後は、柔らかい布で拭き取って、合成樹脂用保護剤を塗布してください。
まとめ
トイレのトラブルは、水洗トイレでもよくありますが、配管のつまりが大きなトラブルにつながります。コンポストトイレの場合、便でのつまりはありませんが、配管にペーパーが入り尿が流れなくなる場合があります。定期的なメンテナンスが必要です。
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