用を足した後、おがくずを振りかけるだけのコンポストトイレ
大きなバイオトイレでも1日の使用人数に制限があります。
今回、 試作しましたおがくず投下式トイレは災害発生時など、多くの人の使用する場面でも活用できるトイレです。
DIY用大小分離の便器を使ってコンポスト投下式トイレを試作しました
仕組みは、幅120センチ、奥行き60センチ、高さ50センチの収納箱内に、便とおがくずを入れるコンテナを収納します。収納箱天板に、便と尿を分離する便器を設け、便器の両端におがくずを振りかける投入口を作ります。
コンポスト投下式トイレの使い方

使用方法は、便器横のレバーを引き上げ、便器底の扉を開け用を足します。



用を足した後、収納箱内のコンテナを吊り下げられたロープを使って引き寄せます。
引き寄せた方の投入口の扉を開けて,バケツのおがくず(コンポスト基材)をふりかけます。
次に使用される人は、用を足した後、上がっている方のロープを引き下げ、扉を開けます。
同じように用を足した上にコンポスト基材をふりかけます。
おがくず投下式トイレの仕組み

収納箱内のコンテナは右、左に移動することによって、コンポストで盛り上がった2箇所の部分は崩れ落ちて、均一化します。コンテナのサイズにもよりますが、コロが付いた衣装ケースでは長さ75、横幅40、深さ30センチで、収用容量は90リットルです。

コンテナの入れ替え方法は、収納箱の入り口に移動させます。

収納箱の扉を開けます。

1人、1リットルから2リットルとすれば、50回は使用できます。収納箱内のコンテナを取り出し、新しいコンテナをセットします。
使用済みおがくず、尿の処理方法について
おがくずの処理は焼却するか、堆肥にすることになります
コンテナ内のおがくずは、ダンボール等で保管します。
堆肥として使用する場合は、法律による制限があります。可能な場合、数ヶ月、熟成させてから施肥します。
しかし、おがくずのような木質系のコンポストは分解が遅いと言われています。また、雑菌を心配される方は他のコンポストと一緒にばかし肥料のように二次発酵して使われると安心です。
焼却処理される場合は小さめのダンボールに分けて入れたほうが処理しやすいと思われます。
尿は水で薄めて畑の肥料に、またコンポストに混ぜて微生物で分解処理します

尿は便器から出て便器ホルダーの受け皿に入り、ステンレス配管で収納箱の外に出し、ポリタンク等で貯めます。
タンクに溜まった尿は、雑菌を処理(石灰窒素がいいと言われています)し、水で薄めて畑の肥料にします。
また、撒けない場合は、コンポスター(コンポストを作るための容器)の中のコンポストに振りかけ、一緒に微生物で処理します。
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